【要約・レビュー】超決断力[メンタリストDaiGo]をやさしく解説!

要約・書評・レビュー
【要約・書評・レビュー】超決断力 [メンタリストDaiGo]

『超決断力』レビュー

超決断力』はメンタリストDaiGoさんが書いた、決断についての本です。

「決断」と聞くと、人生を左右するような大きな選択のように思えて、難しいイメージを持つ方も多いと思います。しかし、決断はそんなに難しいものではないとDaiGoさんは言います。

例えば、お昼に何を食べるのかを決めるのも、立派な「決断」です。御飯のメニューをパッと決められるのは、ただ単に、慣れているだけ。ところが、就職や結婚などの決断は人生での回数が少ないために、慣れていないので難しく感じられてしまうというのです。

要するに、本書で最も重要なポイントは、

どんな決断も”慣れ”次第で、的確に素早く行うことができるようになる。

ということです。

決断に慣れるためには、決断のためのルールを作っておくことが重要だとDaiGoさんは言います。一度、自分の中でルールを作ってしまえば、後は考える必要もなく秒で決断を下せるというわけです。

さらに重要なのは、決断後の結果を見ながらルールを修正していくことで、その後の決断力にも磨きをかけていけるという点です。ルールを常にアップデートしていくことで、決断がより正確に素早く行えるようになるのです。

本書では、この決断のルールを作るためのテクニックやノウハウを、最新科学のエビデンスに基づいて紹介しています。

転職や結婚、独立、引っ越しやマイホームなど、人生の決断に悩んでいる方は必読です。

また、家電やインテリアなど購入という小さな決断でも、いつも悩んでしまうという方も、ぜひ本書を一読することをおすすめします。

様々なデータや選択肢を検討し、多くの視点から時間をかけて考えているのに、うまく決断ができない。。。

そんな悩みは、本書を読めば解決するでしょう。

超決断力―6万人を調査してわかった 迷わない決め方の科学
メンタリストDaiGo
サンマーク出版
253ページ
超決断力―6万人を調査してわかった 迷わない決め方の科学

『超決断力』の要点

要点1

決断はルールを決めることで的確に、迅速にできるようになる。このルールを、常にアップデートしていくことで、より良い決断ができるようになっていく。

要点2

決断には「①単純、②面倒、③複雑、④混沌」の4つの段階がある。自分がどの段階の問題を扱っているかを把握するのが重要。(クネビン・フレームワーク)

要点3

決断を容易なものにしていくには、上記の4段階をひとつずつ簡単なレベルに移行させていくことが大切。

要点4

完璧主義は決断力を著しく低下させる。

『超決断力』要約・書評

科学的な決断のルールを知ろう

決断=物事を決める際は、データを集めて慎重に決める人もいれば、深く考えずに「直感」で考えたほうが良いと言う人もいます。

誰もが、自分の経験から何らかのルールを持っていて、それになんとなく従って物事を決めている、という見方もできるでしょう。

しかし、自分の経験だけを頼りにものごとを決断している場合、簡単な問題には対処できても、問題が大きくて複雑になった場合は手に負えなくなるのが人間です。

そこで、決断についての科学的な研究から、物事を決断するときのアプローチの方法を学んでおくことで、個人の経験という頼りないものを超えて、より客観的で論理的に最善の選択をすることができるようになるはずです。

アメリカ軍も使う最強のフレームワーク!

本書では、システマチックな決断をするための「決断のルール」を作るために、「クネビン・フレームワーク」という手法を紹介しています。

「クネビン・フレームワーク」は、アメリカのDARPA(米国国防高等研究計画局)が採用している手法です。DARPAはアメリカ国防省の機関なので、国の今後を左右するような決断でも使われている、信頼性のあるフレームワークです。

クネビン・フレームワークでは、決断の段階を4つのレベルに分けて考えます。

①単純(Simple)
やるべきことだけど決断できず、先延ばししてしまう。
(ダイエットや勉強など)

②面倒(Complicated)
複数の選択肢から、どれが最善かを決断できない。
(引っ越し、転職、家電など)

③複雑(Complex)
目的は決まっているのに、どの選択肢が有効かが予測できず、決断できない。
(投資、プロモーションなど)

④混沌(Chaotic)
答えのない問題を扱っており、決断できない。
(人生の意味を探してしまうなど)

この中で、最も簡単なレベルは「①単純」です。

これは、運動やダイエットなど、やるべきことをグズグズ先延ばしにして、「やる」という決断をできずにいる状態です。つまり、本当は「やる」と答えが出ているのに、それをアクションできずにいるだけです。

次のレベル「②面倒」は、①単純よりも複雑になります。

例えば、引越し先の候補が複数あった場合、立地を取るか、家賃を取るか、広さを取るかなど、それぞれのメリット・デメリットがバラバラでなかなか決断に踏み出せないような状況です。

この場合は、自分の中の価値観を明確にすることで、決断することができるようになります。すべての条件の中から、自分が一番大切にするものを見極め、他のメリットについては諦めるということです。

3つ目のレベルは、「③複雑」です。

このレベルの例は、副業をするとしましょう。その場合の最大の目的は、きっと副収入を得ることです。しかし、副業にも手段はたくさんあります。YouTuberをしてみるとか、ブログやハンドメイド、プログラミングなど、どれもやればそれなりに収入に繋がりそうに思えます。

ここで、どれが最も効果的な方法なのかは、決断が非常に難しい。自分が好きそうなものをやってみても、そこに強力な強豪がゴロゴロいた場合には、まったく収入にならないかもしれません。逆に、あまり興味がない分野でも、やってみたら意外と楽しくなってきて、成功するかもしれない。

ここでのアドバイスは、「可能性のひとつひとつを、少しずつ試していくことで、最善の方法を見つけていく」ということです。

いきなり完璧にロードマップを敷いて、ゴールを思い描いて始めないことです。収入を得るという大まかなゴールに向かって、道筋はどうでもよく、いつでも軌道修正できるような方法を試していくうちに、自分に合った方法が見つかっていくのです。

4つ目のレベルは「④混沌」です。

これは、答えの出しようがない問題です。人生について大きく考えてしまったり、結婚すべきかどうか?独立したほうが良いのか?など、漠然としすぎていて、しかも答えは人によっても、見方によっても違います。

このような問題の場合は、「できるだけダメージが出ず、安定している状態を維持することで、問題が③複雑のレベルに行くのを持つ」ことが大切だということです。

問題のレベルを簡単にする

このように、直面する問題は、複雑なレベルから簡単なレベルにひとつひとつ移行させていくことが重要です。

④混沌を③複雑に、③複雑を②面倒に、②面倒を①単純に、というように問題のレベルを移行することで、決断がより簡単になるのです。

完璧主義は決断の最大の敵

良い決断を行う際に気をつけることは、完璧主義に陥らないことです。完璧主義は、決断を遅らせ、良い決断の邪魔をします。

例えば、先程の「クネビン・フレームワーク」で言えば、完璧主義者は良い条件が揃うまで行動に移さないので、先延ばしをしがちです。つまり、①単純の決断がなかなかできません。

②面倒のレベルでは、複数のメリット・デメリットから、自分の最も大切にするものや優先順位が適切につけられず、すべて揃った完璧な選択肢を探してしまいます。しかし、このような選択肢は多くも場合、見つからないでしょう。

③の複雑レベルにおいても、完璧なロードマップが作られていないと、不安で動き出せません。失敗を恐れて決断ができないのです。

さらに、④混沌の問題は完璧主義者のはまりやすい思考そのものです。優柔不断で答えのない思考をぐるぐると回し続けて、なかなか行動に移せないのです。

このように、完璧主義に陥ると、決断はどの段階であってもうまくいきません。

自分が何かを決断する際は、完璧主義に陥っていないかを常にチェックしていくことが、良い決断に繋がります。

『超決断力』まとめ

メンタリストDaiGoさんの『超決断力』についての要約・レビューを書いてきました。

本書の中で、特に参考になったポイントは、完璧主義者が決断をすぐに出来ない理由です。完璧主義者になると、どのレベルの決断でも、今ある問題をより複雑にしてしまう傾向があるからです。

本書には、完璧主義者が陥る罠と、その対処方法が書かれており、非常に参考になりました。自分が今、どのレベルの決断を迫られているのかを客観的に見ることで、論理的に考えることができ、おのずと良い選択ができるようになるのだと感じました。

なぜ、今ある問題に決断ができないのか?本書を読めばその理由が理解できるはずです。

超決断力―6万人を調査してわかった 迷わない決め方の科学
メンタリストDaiGo
サンマーク出版
253ページ
超決断力―6万人を調査してわかった 迷わない決め方の科学