【要約・レビュー】悩む力[メンタリストDaiGo]天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」をやさしく解説!

要約・書評・レビュー
【要約・書評・レビュー】悩む力[メンタリストDaiGo]天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」

『悩む力』レビュー

悩む力 天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」』はメンタリストDaiGoさんの書いた「クリティカル・シンキング」についての実践的な本です。

「クリティカル・シンキング」とは、正しい証拠をもとに、思考の偏りに引っかからずに、合理的な結論を構築するスキルのことです。

どんなにIQの高い天才であっても、人間の特性として、思考の偏りから逃れることは出来ません。思考の偏りに騙されずに物事を考える「クリティカル・シンキング」を身につければ、天才を超える発想力や決断が可能になり、凡人が天才に勝つチャンスが生まれます。

さらに、クリティカル・シンキングには、キャリア成功に役立つ、コミュニケーション能力の向上、メンタルの安定、自分自身のより良い理解、などの多くのメリットがあります。

日々、複雑化している現代社会において必須のスキルとも言えるでしょう。

本書では、クリティカル・シンキングを身につけるための様々なトレーニングが紹介されています。

「溢れる情報に翻弄されずに、本質的で、自分に必要なことを考えて生きたい。」

そんな想いを持つ方におすすめしたい一冊です。

悩む力ー天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」
メンタリストDaiGo
きずな出版
256ページ
悩む力ー天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」

『悩む力』要約・書評

【要約・書評・レビュー】『悩む力 天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」』メンタリストDaiGo著
『悩む力 天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」』メンタリストDaiGo著

悩む力 天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」』はメンタリストDaiGoさんの書いた、クリティカル・シンキングについての実践的な本です。

悩む力=クリティカル・シンキングとは?

悩む力=クリティカル・シンキングとは?
悩む力=クリティカル・シンキングとは?

悩む力」=「クリティカル・シンキング」とは、正しい証拠をもとに、思考の偏りに引っかからずに、合理的な結論を構築するスキルのことです。

ここで言う思考の偏りとは、人間が生まれつきはまりやすい「思考の罠」や「思い込み」のようなものです。

例えば、

  • エビデンスがないのに、芸能人が使っているからという理由で効果を信じてしまう
  • 多くの人がリツイートやいいねをしていたから、フェイクニュースを本当だと思いこんでしまう
  • 自分が良いと思い込んだら、悪い面を無視してしまう(惚れた相手の欠点が見えなくなるなど)

などはよく見られる思考の罠です。

これらは、「承諾誘導」や「確証バイアス」などと呼ばれるものです。

思考の偏りはその他にも多数あります。その多くに私たちは、知らず識らず引っかかっているのです。

クリティカル・シンキングは、なぜ必要なのか?

頭のいい人なら、思考の偏りがないのでは?と思うかもしれません。しかし、どんなにIQが高くても、思考の偏りから逃れることはできないことが、科学的に確認されているそうです。

天才は思考の罠にはまりやすい

それどころか、頭のいい人は思考の偏りにはまりやすい傾向があるそうです。

なぜなら、頭が良ければ、社会的に成功しやすいので、自分の思考を無条件に過信してしまうからです。「自分は頭がいいから、間違いを犯すはずがない」と無意識的に考えているということでしょう。

そのため、ここで私たち凡人にチャンスが生まれます。

天才たちが思考の偏りにハマっている間に、思考の偏りを外した「クリティカル・シンキング」を使うことで、より精度の高くクリエイティブな結果を出せるチャンスがあるのです。

天才たちは、そもそも自分の頭の良さを過信し、クリティカル・シンキングに必要性を見出しにくいので、このスキルを使うことは少ないはず。

凡人が天才に勝つ結果を出すためには、クリティカル・シンキングはかなり有効なスキルとなるのです。

クリティカル・シンキングのメリット

本書では、「クリティカル・シンキング」から得られるメリットとして、8つの項目が紹介されています。ここでは、このメリットを簡単に紹介します。

  1. キャリアの成功に役立つ
  2. ものごとを決めるのがうまくなる
  3. 自分をよく理解できるようになる
  4. 未来を予測しやすくなる
  5. コミュニケーションがうまくなる
  6. 嫌な気分を軽くしてくれる
  7. フェイクニュースにダマされにくくなる
  8. 発想力が広くなる

1. キャリアの成功に役立つ

クリティカル・シンキングは、情報の分析力、問題の解決力、戦略的な計画力など、複数のスキルに結びつくため、ビジネス面でのスキルが向上する。

2. ものごとを決めるのがうまくなる

クリティカル・シンキングは、思い込みを回避させてくれる働きがあるため、衝動買いや間違った直感を信じた失敗などを犯しにくくなる。

3. 自分をよく理解できるようになる

クリティカル・シンキングは、物事をより深いレベルに掘り下げて考えていくので、自分自身の深い欲求や願望にもアクセスしやすくなる。

4. 未来を予測しやすくなる

問題を分解したり、多方面からの視点で考えるようになるため、ものごとの一側面にとらわれて、安易な予測を立てることがなくなる。

5. コミュニケーションがうまくなる

クリティカル・シンキングによって、情報の欠落に気づきやすくなるので会話が深くなる。また、聞き上手になり、会話時の相手への負担が減り、スムーズな会話ができるようになる。

6. 嫌な気分を軽くしてくれる

後述するソクラテス式問答法が身につくことで、ネガティブな事象に対しても、感情的な考えに支配されず、合理的な考えや解決策を考えることができるようになる。その結果、ネガティブな思考に支配される確率が減る。

7. フェイクニュースにダマされにくくなる

クリティカル・シンキングによって、情報を精査する能力がつくので、フェイクニュースに騙されにくくなる。

8. 発想力が広くなる

クリティカル・シンキングによって、誰もが常識だと思うことに疑問を抱く事ができるようになり、新しいアイデアを生むきっかけになる。また、物事を多角的に見る能力もつくので、発想力が上がる。

クリティカル・シンキングのトレーニング方法とは?

本書では、「クリティカル・シンキング」を身につけるためのトレーニング方法が多数紹介されています。

具体的には、

  • ソクラテス式問答法
  • 弁証法的ライティング
  • CAT法
  • ケーススタディ法
  • WOOP+C

です。

ここでは、特に重要なトレーニングとなる「ソクラテス式問答法」について、簡単に紹介します。

ソクラテス式問答法

「ソクラテス式問答法」は、その名の通り、古代ギリシアの賢者ソクラテスが弟子を鍛えるために使っていた技法です。

相手に具体的なアドバイスを言うのではなく、質問を投げかけることで、相手が自分で解決策を考え出すことを目的としています。

例えば、このような会話です。

友人「最近、スマホを使いすぎちゃって。止めたいんだけど、止められないんだよね。」

自分「スマホを使いすぎちゃうんだね。どの時間帯に多くスマホを使っているの?」

友人「夜寝る前が多いなあ。ついつい使い始めると、止まらないんだよ」

自分「スマホで何をしてるの?」

友人「ツイッターやネットサーフィンかな。色々と情報収集をしたくて」

自分「何のための情報収集だろう?そう言えば、前に副業を始めたいって言ってたよね?」

友人「そうそう。副業に関する情報を集めているんだよ。プログラミングを始めようと思ってね」

自分「そうだったよね。そういえばこの間、新しい技術書を買っていたよね。寝る前に勉強したことは、脳に定着しやすいって聞いたことがあるよ」

友人「なるほど。寝る前の勉強が効率的なら、スマホの代わりにまずは技術書を読んでみようかな」

ここでは、直接相手に自分の言いたいことをアドバイスするのではなく、会話の中で相手が自分のアクション・プランを思いつくように、うまく質問で誘導しています。

この方法(ソクラテス式問答法)を、他者とではなく、自分自身に対して行うことで、「クリティカル・シンキング」の力が養われていきます。

『悩む力』の中では、このソクラテス式問答法を構成する6つのパターンが紹介しています。

  1. 明確化の質問
  2. 前提調査の質問
  3. 証拠の質問
  4. 視点の質問
  5. 影響と結果の質問
  6. 疑問の質問

上記の6つのパターン使うことで、ソクラテス式問答法をスムーズに身につけることが出来るようになります。

ソクラテス式問答法を他者に使うと「知的謙遜」を促せる

ちなみに、この「ソクラテス式問答法」は、メンタリストDaiGoさんの著書『ムダに悩まない理想の自分になれる 超客観力』でも紹介されている手法です。

『超客観力』では、他者の「知的謙遜」を促す手法としてソクラテス式問答法が紹介されていました。

ソクラテス式問答法は、メンタリストDaiGoさん自身も、日常会話でたびたびトレーニングするほど効果の高いテクニックです。他者にも自分自身にも使えて非常に便利なので、ぜひ『悩む力』を参考にして身につけておきたいテクニックです。

『悩む力』要約・レビュー:まとめ

メンタリストDaiGoさんの『悩む力』について、要約・レビューを書いてきました。

本書では、悩む力=「クリティカル・シンキング」を通して、人間が陥りがちな思考の偏りから脱却し、本質的でクリエイティブな結論を導き出すため方法を学ぶことが出来ます。

私が特に大切だと思ったところは、「人間には自分自身が見えていない思考の欠陥がある」ことを常に意識すべきだという点です。

自分の思考は、自分が思っているより感情に左右されやすく、支離滅裂で、頼りのないもの。だからこそ、思考のトレーニングを重ねて、感情に左右されず、論理の一貫性を持ったものにしていく必要があります。

本書を繰り返し読み、トレーニング重ねることで、思考の罠にはまらない「クリティカル」な思考スキルが身につくはずです。

仕事から勉強、人間関係、メンタルまで、人生の幅広い局面で活躍するスキル「クリティカル・シンキング」を、ぜひ本書で身につけてみて下さい。

悩む力ー天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」
メンタリストDaiGo
きずな出版
256ページ
悩む力ー天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」