【要約・レビュー】News Diet(ニュースダイエット)をやさしく解説!情報のミニマリストになろう!

要約・書評・レビュー
【要約・書評・レビュー】News Diet(ニュースダイエット) [ロルフ・ドベリ]

『News Diet (ニュースダイエット)』レビュー

News Diet(ニュースダイエット)』は、日々の生活からニュースを完全に排除することで、情報にあふれる現代社会をより良く生きるためのメリットを解説した本です。

簡単に言えば、情報のミニマリズムを行い、自分に関係のある、価値のある情報だけで生活しようということです。

それによって、自分の時間が生まれ、心の穏やかさや、本来やりたかったことへの集中力を取り戻していくことができます。

あふれかえる情報に、怒りや嫉妬、自己嫌悪などを抱えずに生活していくことは困難です。

「メンタルに有害な、情報のジャンクフードをすべてゴミ箱に放り投げ、豊かな時間を取り戻したい。」

そんな方に心からおすすめしたい一冊です。

News Diet (ニュース ダイエット)
ロルフ・ドベリ(著), 安原実津(翻訳)
サンマーク出版
302ページ
News Diet (ニュース ダイエット)

『News Diet (ニュースダイエット)』要約

『News Diet (ニュース ダイエット)』要約・レビュー
『News Diet (ニュース ダイエット)』ロルフ・ドベリ著

News Diet(ニュースダイエット)』は、日々の生活からニュースを排除することで、情報にあふれる現代社会をより良く生きるためのメリットを解説した本です。

最終的には、ニュースを完全にやめることで、自分に時間を取り戻し、心の穏やかさや、本来やりたかったことへの集中力を培っていくことを目指した「ニュースダイエット」の実践をすすめています。

ニュースで消耗していませんか?

ニュースは何の役にも立たない時間の無駄

私たちの生活には、不安や怒り、欲望や焦り、自己嫌悪などを煽るネガティブなニュースや、スキャンダル、どうでもいい話題が溢れています。

このようなニュースを無意識的に取り続けると、世界中のどんな問題も、あたかも自分と関係があるように思えてきます。

多くの情報を手に入れることで、あたかも自分が賢くなったかのような錯覚も生まれます。

ところが、世の中のニュースのほとんどが、一見すると意味がありそうでいて、実は意味のないものばかり。情報を精査すれば、支離滅裂で、因果関係に根拠もなく、実生活で役に立つものは、ほぼないと言っていいでしょう。

例えば、一週間前に読んだニュースを一つでも覚えているでしょうか?

もし覚えているとしたら、それは実生活で具体的に役に立ちましたか?

ニュースがなぜ存在するのか考えると、意味の無さも理解できる

ニュースがなぜ存在するのかと言えば、それで利益を得る人がいるからです。利益が発生しなければ、ニュースは存続できません。

ニュースは存続のために、視聴率やPV、発行部数を稼ぐ必要があります。多くの人の興味を惹かないニュースは売れないのです。

そこで、人の興味を大きく惹きつけるネガティブや不安、ゴシップなど、感情を大きく揺さぶるものばかりがハイライトされます。

地味だけど価値のある情報、本当に人に役に立つ情報は、人々の心を揺さぶらないし、大勢の興味も惹かないので、ニュースにならないのです。

つまり、ニュースは情報の価値ではなく、いかに人から読まれるかを基準に作られています。

そんな情報を取り続けることに、意味があるでしょうか。

ニュースの中毒性

ニュースは、読むことで知的好奇心を満たし、情報への一喜一憂が感情を刺激するため、麻薬のような中毒性を持っています。

砂糖やファストフードと同じように、報酬中枢をハイジャックし、ついつい食べたくなります。

ニュースサイトに行けば、自分の閲覧履歴から最適化された、「ソソる」見出しが次々と目に入ってきます。一つの記事を数秒で読んだら、もう次のおいしいジャンクフードが並んでいるのです。しかも私たちは、これを無料で無限に食べ続けることができるのです。

これらの情報に、栄養=価値があれば良いでしょう。ところが、その栄養価は低いどころか、身体を少しずつ蝕んでいく毒性を持っています。つまり、情報のジャンクフードは、私たちの貴重な時間を奪い、その中毒性が集中力を奪い、ネガティブな感情さえも生み出していきます。

ニュースが生む不安感

さらに、ニュースのたちが悪い点は、ニュースを見ていないと、時代から取り残されるのではないか、他人から馬鹿にされるのではないか、という恐怖感を伴わせる点です。

仕事先や知人との会話で、最近の情勢や話題についていけないことも、大きな恐怖になっている人も多いでしょう。

しかし、著者のロルフ・ドベリさんは、これについても杞憂だと言っています。もし重要な出来事があれば、他人が勝手に教えてくれるはずです。最近、面白いニュースがあったかと聞けば、どんな人も喜んで教えてくれるはずです。

ニュースを読み続けるとバカになる

ニュースにもいろいろな種類があります。新聞、テレビ、ニュースサイト、SNSに巧みに現れるものなど。

ニュースはその性質上、どんな出来事も短く簡潔にまとめる必要があります。そのため、ある出来事と、その出来事が起きた主な理由(ほとんど根拠がない)を組み合わせた、短絡的な論法が繰り返されます。

このワンパターンな論法を大量に浴びていると、脳がこれに馴染んでしまい、より複雑で、深い思考をすることが難しくなります。

どんな出来事にも、安易に理由付けをしてしまう、ワンパターン化された思考しかできなくなるというのです。つまり、ニュースを読めば読むほど、私たちはバカになっていくのです。

ニュースは貴重な時間を奪い、集中力も低下させる

生活のあらゆるものが注意を逸らそうとしている現代社会では、集中力ほど貴重な資源はありません。

ニュースを大量に読んでいると、長文を読む集中力も失われていきます。書籍などの深い考察のある長文は、ニュースのようにワンパターンで単調な情報とは、思考体系が根本的に異なります。

食事で言えば、本は栄養価はあるが、よく噛まないと消化できない食物のようなものです。柔らかいファストフードのように、しっかり噛まずに食べると消化不良を起こすのです。

また、あることに集中していた時、ニュースでその集中が分断されると、元の作業への集中を取り戻すには、ある程度の時間がかかります。ニュースは、大事なことに集中し直すまでの時間も奪っているのです。

さらに、ニュースは中毒性から、集中しにくいメンタルの状況も生み出します。

毎日、決まった時間に新聞を読み、テレビを付け、スマホを開いてニュースをチェック、という生活を繰り返していると、多くの人には、ニュースを見れなかった時に、世の中から置いて行かれたかのような不安が生まれてきます。このソワソワした状態で、なにかの物事に集中するのは難しいでしょう。

ニュースは、それを見ているときだけでなく、見ていないときにも私たちの時間を奪っていきます。これらのニュースを見ることで奪われる時間は、予想以上に多いものなのです。

「能力の輪」の境界を明確にしよう

人は、能力の輪の内側にあるものは習熟できるが、輪の外側にあるものは理解できないか、ほんの一部しか理解できない。

ロルフ・ドベリさんの著書では、「能力の輪」というキーワードが事あるごとに出てきます。

「能力の輪」とは、伝説的な投資家ウォーレン・バフェットが使っている概念です。ざっくり言えば、能力の輪の内側は、自分が生きる上で意味を持つ範囲。外側は、生きる上で必要なく、それに手を出しても成果の出ない領域ということです。

これを、ニュースの例で考えてみましょう。

ある国の大統領や要人が他国を訪問、外国で起きた地震や珍しい事故、芸能人の不倫・離婚・結婚、どこかの街で起きた殺人事件や強盗、スポーツの結果、様々な組織の不祥事。。。。

このような情報を得たとして、その情報は、直接自分の人生に影響があるでしょうか?もしその情報を得られなかったとして、人生に悪影響が出るでしょうか?

このように考えていくと、ニュースはどんな人にとっても「能力の輪」の外にある情報しか扱っていない事がわかります。

このように、情報が、自分の「能力の輪」の内側にあるのか、外側にあるのかを明確にしていくことが、よりよい人生を送るためには重要です。

「能力の輪」の外側のことで時間を無駄にせず、輪の内側のことに時間を使い、自己研鑽を重ねることが、人生の幸福度の上昇につながっていくのです。

『News Diet (ニュース ダイエット)』要約・レビュー:まとめ

News Diet(ニュースダイエット)』の要約・レビューを書いてきました。

本書は、ニュースという切り口から、情報にあふれる現代社会をより良く生きるための見識を、多く与えてくれる本です。

多くの人が大切だと思いこんでいるニュースが、実は時間の無駄だということを痛快に解説しており、情報化社会の歪みに気付かせてくれます。

現代はスマホの普及もあり、ニュースはより身近なものになっています。だからこそ、ニュース中毒になる人も多く、しかも、自分が中毒であることに気づいていない場合も多いでしょう。

  • 多くの人が閲覧しているサイトの情報だから価値がある
  • ネット上で多くの人が議論しているから重要な問題だ

このような、思考の罠にハマり、何の疑いも持たずに、ものごとの本質を見失うことのないように、ニュースを制限する「ニュースダイエット」は実践する価値のあるものだと思います。

どこへ行っても情報過多で、自分の人生を見失いつつある。。。

そんな方に、この『News Diet(ニュースダイエット)』は処方箋になるでしょう。

読んでいるだけで、心が落ち着き、ぼんやりした頭も目覚め、失っていた集中力も、きっと取り戻せるはず。

ぜひ、情報のジャンクフードで溜め込んだ毒素を、本書でデドックスしてみて下さい。

News Diet (ニュース ダイエット)
ロルフ・ドベリ(著), 安原実津(翻訳)
サンマーク出版
302ページ
News Diet (ニュース ダイエット)