【要約・レビュー】睡眠こそ最強の解決策である

要約・書評・レビュー
【要約・書評・レビュー】睡眠こそ最強の解決策である

『睡眠こそ最強の解決策である』レビュー

睡眠こそ最強の解決策である』は、最新科学の研究をベースに、睡眠のしくみと意味を解説する本です。

睡眠不足が蔓延した現代社会においての睡眠の重要性を理解させてくれる本です。本書を読めば、睡眠不足の怖さと、十分な睡眠が人生をどのように豊かにしてくれるのかがわかります。

睡眠の仕組みを理解することで、自分自身がどのように睡眠を取るようにすればいいのかを考えさせてくれる道標ともなります。睡眠不足にお悩みの方は必読の一冊です。

睡眠こそ最強の解決策である
マシュー・ウォーカー
320ページ
SBクリエイティブ
睡眠こそ最強の解決策である

『睡眠こそ最強の解決策である』要約・書評

『睡眠こそ最強の解決策である』マシュー・ウォーカー著
『睡眠こそ最強の解決策である』マシュー・ウォーカー著

最新科学をもとに睡眠を解説した本

睡眠こそ最強の解決策である』は、睡眠コンサルタントを務め、睡眠科学の第一人者マシュー・ウォーカー教授の世界的ベストセラーです。

マシュー・ウォーカー教授は、実に20年以上も睡眠の研究をする睡眠科学の権威的存在です。睡眠コンサルティングも行っており、NBAなどのスポーツ界からグーグルなどの一流企業、NASAにいたるまで、幅広い一流の人々の睡眠を改善してきた実績の持ち主です。

本書は、マシュー・ウォーカー教授が最新科学の研究から明らかになった、睡眠のしくみや意味を丁寧に解説した一冊です。

日本人こそ睡眠の大切さを学ぶべき

現代社会では、睡眠不足は伝染病のように世界中に拡大していると言います。特に、世界の中でも日本の睡眠不足は深刻です。日本人は世界的に残業も多く、年中無休で働く業界も多くあります。

世界基準で見れば、日本人は働きすぎで睡眠不足です。だからこそ、睡眠について学ぶことは大切です。

こんな人に、ぜひ読んでほしい一冊

以下にあてはまる方は、ぜひ本書をおすすめしたい読者です。

  • 睡眠不足になりがちである
  • 週末などに寝溜めをしている
  • 長く眠っているのに疲れが取れない
  • 寝付きが悪く、何度も起きてしまう

日頃からこのような悩みのある方は、本書を読むことで問題を解決するきっかけが得られるはずです。

本書の重要な4つのポイント

本書では、睡眠について科学的なエビデンスをもとに詳しく解説しています。この記事では、その中から重要なポイントを下記の4つに絞り、本書の要約・書評を書いていきます。

睡眠こそ最強の解決策である』4つのポイント
  1. 睡眠に関する誤解
  2. 睡眠不足のデメリット
  3. 睡眠のメリット
  4. よく眠るためにできること

1. 睡眠に関する誤解

こんなことを思ったことはありませんか?

  • 一日くらい寝なくても、大したことないさ。
  • 睡眠不足になっても、休日にまとめて寝れば解消できる。
  • 睡眠は時間さえ長く取れれば大丈夫だ。

このような考えは、睡眠に関する大きな誤解です。

科学的に理想の睡眠時間は一日8時間と言われています。この睡眠時間がたったの1時間短くなるだけでも、その悪影響は甚大です。人間の脳が睡眠時に必要な処理を1時間もできなくなるからです。その結果、脳内で情報が正常に整理されず、記憶力の低下やメンタルへの悪影響も出てしまいます。

睡眠時間が長くても、睡眠の質が悪い場合は悪影響が出ます。日中の生産性は下がり、疲労度が増してしまいます。特にカフェインや、スマホなどのデジタル機器の使用は睡眠の質を下げる大きな要因となります。

睡眠は健康面で最優先すべき項目

健康の3大要素である「食事、運動、睡眠」。この中でどれが最も重要かを調べた実験があります。

  1. よく食べなかった日
  2. よく運動しなかった日
  3. よく眠らなかった日

この3つの中で、どれが最も人間に悪影響を与えるのかを調べたのです。その結果は、③の良く眠らなかった日が、最も悪い結果となったのです。運動、食事よりも睡眠は重要だということです。

2. 睡眠不足のデメリット

睡眠不足によるデメリット(悪影響)には、下記のようなものがあります。

  • 食欲が増して肥満や生活習慣病の原因になる
  • メンタルの悪化
  • 仕事の生産性が悪化
  • 記憶力が悪化
  • 疲労の回復時間が遅くなり、心肺機能や筋力が低下する。
  • 創造性が下がり、モチベーションも低下。怠惰になる。
  • 交通事故など過失のリスクが増加
  • 総じて幸福度も下がる

睡眠不足には、悪影響しかありません。

仕事などの作業時間は、たしかに増やせるかもしれません。しかし、長い目で見れば、仕事の生産性が悪化し、創造性も失われていくので、仕事時間に対するクオリティは下がる結果になります。つまり、寝不足による仕事は、時間ばかりかかって成果の出ないものになるということです。

睡眠不足は、人を不幸にすると言っても過言ではないでしょう。

3. 睡眠のメリット

次に、睡眠不足の逆である、質の良い睡眠がもたらすものを見ていきましょう。質の良い睡眠は、下記のようなメリットを生みます。

  • 記憶の整理がスムーズに行われる。記憶力が回復する
  • スキルの上達につながる。練習後の睡眠時間の脳がスキルを定着させるため。
  • 疲労の回復を早める。筋肉の修復が進む。
  • メンタルの安定
  • 生産性の向上

さらに付け加えると、寝すぎによる悪影響は、現在の研究では確認されていないということです。寝不足には悪影響があるけど、どんなにたくさん寝ても、悪いことは起きないということです。

つまり、よく眠れば、それだけ身体にはいい影響があるのです。

4. よく眠るためにできることは?

それでは、質の良い睡眠をとるために、私たちができることは何でしょうか?本書の内容から、考えられる項目を集めてみました。

  • 睡眠時間の固定
  • デジタル機器を寝室に持ち込まない
  • カフェイン摂取に注意する
  • アルコールを取らない
  • 睡眠時間は8時間が理想

睡眠時間の固定

寝る時間と起きる時間を固定することで、睡眠の質が上がります。

デジタル機器を寝室に持ち込まない

ブルーライト、明るい光、暖かすぎる暖房、うるさい音(音楽)、時計などは眠りの質を下げる原因になります。

カフェイン摂取に注意する

カフェインは体感的な効果が消えても5〜7時間体に残って睡眠を妨げています。

アルコールを取らない

アルコールはレム睡眠(記憶を整理する睡眠)を妨げます。結果として、記憶の整理が妨害されます。

睡眠時間は8時間が理想

科学的に理想の睡眠時間は8時間です。起きる時間だけでなく、寝る時間にも気をつけることが大切です。

『睡眠こそ最強の解決策である』要約・書評:まとめ

『睡眠こそ最強の解決策である』マシュー・ウォーカー 要約・書評・レビュー
『睡眠こそ最強の解決策である』マシュー・ウォーカー著

睡眠こそ最強の解決策である』の要約・書評を書いてきました。本書では、最新科学のエビデンスをもとに、睡眠の謎とその重要性から、夢の意味まで詳しく解説しています。人は、なぜ寝るべきかを理解させてくれる貴重な一冊です。

睡眠は心身にとっての最大の健康法です。質の良い睡眠は、脳機能の向上、ストレスの発散、体とメンタル、両方の健康に重要な役割を果たすのです。

睡眠の質と量を疎かにすると、健康やビジネスに悪影響が出て、結果的に人生の幸福感は下がってしまいます。しかし、睡眠不足でダメージを受けた人生でも、睡眠を変えれば人生も好転します。

睡眠不足でお悩みの方は、人生をより良く変えていくために、ぜひとも読んでいただきたい一冊です。

睡眠こそ最強の解決策である
マシュー・ウォーカー
320ページ
SBクリエイティブ
睡眠こそ最強の解決策である