【要約・レビュー】自律神経の名医が教えるココロとカラダの疲れとり大全[小林弘幸]

要約・書評・レビュー
【要約・書評・レビュー】自律神経の名医が教えるココロとカラダの疲れとり大全[小林弘幸]

『ココロとカラダの疲れとり大全』レビュー

自律神経の名医が教えるココロとカラダの疲れとり大全』は、医師であり医学部教授の小林弘幸さんが書いた自律神経についての本です。

自律神経は、血液の流れをコントロールする器官。
その乱れは、体調の良し悪しに直結します。

本書では、日々の体調の良し悪しを左右する自律神経を整え、心と体の疲れをとるための方法を100つ紹介しています。

どれも自分一人で簡単に実践できる内容となっており、かわいいイラスト付きでわかりやすく解説されています。パラパラとページをめくって、気になったものを試していく、という使い方に最適です。

どの時間に何をすると効果的なの?

本書では、

  • 休日

と、時間帯別に自律神経を整えるのに効果的なテクニックが紹介されています。

いつ、何をすれば良いのかがすぐわかるので、実生活の中でノウハウを実践しやすくなっています。

例えば、

  • 朝起きてすぐにやること
  • 朝食時にやること
  • 帰宅後や就寝前にすること

など、どのようなシーンで、何をすれば良いのかが、具体的にイメージできます。なので、その後のアクションにつながりやすいです。

この記事では、本書で紹介されている100のコツの中から、特に役に立つと考えられるものを厳選して紹介していきます。

自律神経の名医が教えるココロとカラダの疲れとり大全
小林弘幸
208ページ
SBクリエイティブ
自律神経の名医が教えるココロとカラダの疲れとり大全

『ココロとカラダの疲れとり大全』の要点

要点1

新型コロナウィルスの感染予防は、「マスク」「手洗い・うがい」「ソーシャルディスタンス」に加えて、自分の免疫力を上げることも重要である。その免疫力を上げるための基本となるのは、「食事」「運動」「睡眠」の3つ。

要点2

自律神経は、体を構成する約37兆個の細胞に、栄養と酸素を届ける血液の流れをコントロールする役割を持つ。

要点3

自律神経は、体をアクティブにする「交感神経」と、リラックスさせる「副交感神経」に分けられる。

要点4

交感神経」と「副交感神経」のバランスを整え、スムーズな切り替えが行えるようになると、カラダもココロも調子が良くなり、免疫力も上がる。

『ココロとカラダの疲れとり大全』要約・書評

コロナ禍の生活で大切なこと

2020年から拡大した新型コロナウィルスの影響で、人々の生活は変化しました。

具体的には、外出時間が減り、家にいる時間が増えたことで、運動不足になる人が多くなりました。職種によっては、コロナの打撃を受け、経済的な不安を抱える人もいます。また、連日、コロナ関連のネガティブ寄りなニュースを見続けることで、ストレスをためている人も多いと思います。

このような生活の中では、自律神経は乱れがちになり、その結果、免疫力も下がってしまいます。

新型コロナウィルスの感染予防としては、マスクの着用・手洗いうがい・ソーシャルディスタンスなどが大切ですが、それ以外にも自分自身の免疫力を上げることも、同じように重要です。

免疫力を上げるためには、「食事」「運動」「睡眠」の3つが基本となります。この3つをベースに、自律神経を整えるテクニックをプラスしていくことで、免疫力をアップさせる事ができます。

自律神経とは

私たちの体は、約37兆個もの細胞で構成されています。その細胞に血液が流れることによって、栄養と酸素が届けられ、私たちは生きていることができるのです。

この血液の流れをコントロールする役割を持つのが、自律神経です。

自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の2つに分けられます。「交感神経」は、体をアクティブにするアクセルのような役割をし、「副交感神経」は体をリラックスさせるブレーキのような役割をしています。

自律神経が乱れると、本来、アクティブに動きたい時に体が重く動かなかったり、反対に、リラックスしたい時に興奮して休めないなどの、体の不具合が生じてしまいます。

これは、交感神経が働くべき時に働かず、副交感神経が優位になってしまっていたり、逆に副交感神経が働いてほしい時に交感神経が優位になってしまった状態です。つまり、2つの自律神経の切り替えが上手くいっていないのです。

自律神経を整える、つまり、「交感神経」と「副交感神経」のバランスを整え、スムーズな切り替えが行えるようになると、カラダもココロも調子が良くなり、免疫力も上がるのです。

自律神経を整える方法

それでは、自律神経を整えるにはどのようにすれば良いのでしょうか?本書では、4つのシーン別に100個のテクニックが紹介されています。

朝の整え方(6:00〜9:00)

朝目覚めたら、布団の中でストレッチする

目覚めてすぐのストレッチは、体を「睡眠モード」から「起きるモード」に切り替えます。仰向けで、両膝を曲げて左右にゆっくりひねるだけで、腸の動きも活発に。体が目覚めるので、布団から出るのも楽になり、一日のスタートが快調になります。

布団から出たら、カーテンを開けて朝日を浴びる

朝一番に太陽の陽を浴びると、人間の持つ体内時計が刺激され、自律神経が整えられます。体内時計が整えば、朝はしっかり目がさめ、夜もしっかりと眠くなり、睡眠の質も向上します。

また、太陽の光を浴びると、気持ちが前向きになり、自然とやる気が出てきます。朝食も、朝日の当たる明るい場所で食べれると理想的です。

一日の始めはコップ一杯の水から

水は、人間の体の60%を構成しています。睡眠中は汗をかくので、寝起き時は水分不足状態です。水分が不足すると、血液がドロドロになり、血管にもダメージが。

そこで、コップ一杯の水を飲むことで水分不足を解消。腸を優しく刺激するので、便秘も解消する効果があります。そして水を飲むことは、時計遺伝子や自律神経を整える効果もあります。

昼の整え方(6:00〜9:00)

エレベーターではなく、階段を使う

免疫力を上げるために、運動が大切だと前述しました。そこで、意識的に階段を使って体を動かすことは非常に効果的です。

デスクワークなどで長時間動かないでいると、血流が悪くなり、自律神経が乱れる原因となります。移動の少ない仕事の場合は、なるべくこまめに立ち上がったり、ストレッチをすると良いでしょう。

集中力が切れたら、スクワット

仕事中に集中力が切れてきたら、軽いスクワットをして気分転換をするのが効果的です。ゆっくりと10回スクワットをするだけでOK。

太腿の筋肉は、人間のもつ最も大きな筋肉のひとつなので、ここを動かすスクワットは、血流を効率的に良くすることが出来ます。また、座っていると下半身の血流が悪くなりがちなので、特にデスクワークの人にこそスクワットは最適です。

夜の整え方(6:00〜9:00)

寝る前に、少しでも明日の準備をしておく

寝る前に翌日の準備をすることは、2つのメリットがあります。

1つ目は、翌日の準備ができることで心配が減り、心に余裕ができることです。明日の仕事道具に限らず、着ていく服や、朝食の作りおきなども効果的。朝起きてからバタバタと準備をしなくていいので、翌朝の負担も減ります。

2つ目のメリットは、翌朝の準備をしていくうちに、今日一日が終わったと体が認識してくれることです。やることだらけの現代社会では、今日のやり残しや、明日やることなどで頭の中が一杯になりがち。

そこで、「今日はもうおしまい」と区切りをつけることができれば、安心してぐっすり眠ることができます。

日記を3行だけ書く

1日の終りに、3行だけの簡単な日記をつけます。3行なので、ものの3分もあれば完了です。

書く内容は、下記の通り。

  • 1行目:失敗したこと
  • 2行目:感動したこと
  • 3行目:明日の目標

とても簡単ですが、これだけでココロが整理され、自律神経も整います。

休日の整え方

初心者の気持ちを取り入れる

どんな人も、何かを始めたてのビギナーの頃は、心がしなやかで、どんなことも柔軟に考えて吸収できるものです。初心者は、好奇心旺盛で、「今ここ」に集中するフロー状態になりやすいのも特徴。

新しいことを始めてみたり、これまで行ったことのないところに行く、食べたことのないものを食べるなど、生活に新しいものを取り入れることで、初心者の新鮮な気持ちを持ちやすくなります。

凝り固まったココロをほぐし、柔軟な自分自身を取り戻しましょう。

予定が空くことを恐れない

現代社会は誰もが忙しく、気付くと勝手に1週間のスケジュールはぎっしりと埋まってしまうことも珍しくはありません。しかし、常に余裕のない状態が続くと、人は壊れてしまいます。

週に1回は、何も予定を入れない時間を取りましょう。この時間には、予定がないからと他人の誘いを入れるのはNG。自分のためにしっかりと守りましょう。

この時間は、自分のやりたかったことに専念したり、今の現状を整理したり、何もせずボーっと空を眺めるのも素敵です。自分のために、自分を癒す時間をじっくりと過ごしましょう。

『ココロとカラダの疲れとり大全』まとめ

小林弘幸さんの『自律神経の名医が教えるココロとカラダの疲れとり大全』についての要約・レビューを書いてきました。

新型コロナウィルスの拡大により、生活スタイルの変更を余儀なくされて自律神経が乱れている現代人は多いのではないかと思います。そんな場面で、本書は活躍してくれるはずです。

また、疲れていて、活字をガッツリ読む気も起きないような時でも、本書ならイラスト付きのわかりやすい説明で気軽に読むことが出来ます。

可愛いイラストとともに、ぜひ本書でリラックスして自律神経を整えてみませんか。

自律神経の名医が教えるココロとカラダの疲れとり大全
小林弘幸
208ページ
SBクリエイティブ
自律神経の名医が教えるココロとカラダの疲れとり大全